社長インタビュー

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仙台紙工業印刷 代表取締役社長 庄子顕志

企業の発展、事業の成長にとって最も重要だと考えることは?

弊社は次のような理念を大切にして事業展開しています。

「私たちは印刷文化を土台とし、メディアの持つ可能性や創造性を提案し、その影響力を自覚し、責任と情熱を持ってお客様と豊かな関係を築いていきます。」

具体的なポリシーに言い換えると、地に足をつけ着実に成長していくために、「恐れない」信念を持って進んでいくこと。

常に謙虚な気持ちで上には上がいるんだと思い「驕らない」気持ちで努力していくこと。

このような理念の基に人材の発掘、教育をしていくことが重要だと思います。

成長の要因・起点となったことは?

平成9年に現在の拠点に移ったことが大きなエポックメーキングです。

一つは、理念を製品品質に反映させることを目的に事務所・工場を一体的に配置したことです。

少数精鋭約30名のスタッフで企画提案から印刷製品まで一貫して生産。印刷もオフセット印刷、オンデマンド印刷と設備を持ち、名刺までも自社内で生産できる自社工場・一貫生産の体制を整えました。

弊社では営業・制作・工場が密接に連絡を取り合う体制ができたことで、お客様の要望に対しより的確にかつスピーディに、さらにはローコストで応えることができるようになりました。

もう一つは、デジタル化により、アナログでは技術的に難しく効率化を妨げていたカラー調整の問題をクリアできたことです。校正の色と実際に印刷物の色が異なってしまうという問題が起こることがありましたが、菊全判4色機と自動カラーマッチングシステムを導入し、納品までのスピードも速くなり、印刷後の色に関するトラブルも一気に少なくなりました。

印刷業におけるプロフェッショナルのあるべき姿は?

ひとことで言うと「クラフトマンシップ」です。

印刷物とは一つ一つがオーダーメイド生産、チラシ一つを取ってみてもお客様によって内容や求められているものは異なります。

また、印刷というものは季節、温度、湿度、さまざまな要因により簡単に品質が変化するもの。

そのような移ろいやすい印刷物の品質、お客様の求める内容に関して期待以上のものを追究し提案し、いかに感動を与えられるか。

感動とは、一回きり一瞬しか感じることはできません。当社は感動を与えるということの難しさを知りながら、あえてそこに挑戦したいと考えています。

理想としている企業像は?

ともすれば営業は自分本位、売り込み型になりがちですが、当社ではお客様のあらゆる欲求に対して応えられる、かゆいところに手が届く存在をめざしています。 そういった意味では、お客様の要望に対し、もし自社でできなくても他社を紹介することもありえます。

ビジネスライクな付き合いではなくお客様と悩みを共有し、一緒に親身になって問題を解決するために考えること。情熱を持って、真剣にとことんお客様と向き合うこと。全力勝負、直球勝負こそがクラフトマンシップだと思います。

今後の業界の展望は?

印刷業界はどんどん変化し、縮小して行くでしょう。いろいろな媒体が生まれてきて、情報を伝える手段は紙に印刷するということに限らなくなりました。今後情報伝達手段としての印刷物はさらに減少していくものと予測されます。

しかし、忘れてならないことは、印刷を求める人間の本質は今後も変わらないということ。

印刷物のメリットは受け手の状況に関係なく知識を供給し、五感に訴えかけられることです。チラシが目の前にあれば、それは誰かが動かさなければなくなることもないし、変化することもありません。ホームページ等はボタンひとつ、若しくは自分の意思に関係なく情報が切り替わってしまいますが、印刷物にはそれがありません。

また、一度印刷したものは簡単に直すこともできないし、消すこともできません。デジタルではすぐに訂正できるが、印刷物はそれができないのです。

そのような特性を不便だと思う人は多いかもしれませんが、簡単にいかない分、印刷物と人間との間には“重さ”すなわち責任感が生まれ、緊張感が生まれます。それこそが、物事に取り組む真摯な姿勢ひいては人間の行動の本質に繋がるものだと思います。

そのことを、私たちはお客様に理解していただきたいし、また理解を促す努力を続ける必要があります。

仙台紙工印刷のミッションは?

デジタル化の流れを否定するつもりはないし、デジタルを活用しない訳ではないが、印刷文化と共に歩んできた会社として大事なところは見失わずにいたいと思います。

今後、必ず印刷物の良さが再評価され、必要とされる時が来ると信じ、その時まで印刷物文化の良さを守り、社会に広め、その火を絶やさないこと。それが私たちの使命だと思っています。

【東日本大震災を体験し、感じたこと】

私は1978年6月12日小学校6年生の時に、宮城県沖地震を経験しました。この時は、阪神大震災と同じくらいの揺れが縦に起きて、外に出た時はブロック塀が倒れ九死に一生を得ました。その恐怖は現在でも忘れられない出来事になっています。

そして、2011年3月11日東日本大震災を経験しました。これで生涯2回目の大地震です。

震災後は、私自身がなんとかしなくてはという思いにかられ、とにかく復興のためになにができるのかを考え行動しましたが、思い知るのは自分の力不足と無力さばかりでした。しかし、そんな時に全国のお客様や地域の方々、知人の方に温かい言葉やご支援をいただき大変励まされ勇気づけられました。改めて人は一人では生きて行けないことを痛感させられました。

そして、私は印刷会社として何ができるのだろうと考えていた時、石巻日日新聞の手書きの壁新聞の記事を見ました。極限の状況で、設備も道具も無い中一人でも多くの人に情報を伝えるために奔走したことを知り、印刷会社の使命とはこれではないかと思いました。情報産業の担い手として伝えることで人と人とを繋ぎ絆を生み出すことができることに大きな可能性を感じました。

私たちは一人では大きな力を生み出すことはできませんが、沢山の人の力を合わせれば驚くほど大きな力を出すことができます。私たちは自分達にできることの大切さ、重要さを認識し、全力で社会に貢献していきます。

電話022-231-2245/FAX022-231-2247

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